• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

遺伝子発現をリアルタイムで可視化する新規蛍光プローブの開発及びその応用

研究課題

研究課題/領域番号 14771309
研究機関広島大学

研究代表者

新垣 知輝  広島大学, 医学部, 教務員 (80314748)

キーワードBODIPY / 蛍光プローブ / mRNA
研究概要

前年度までに、得られた知見をもとにさらに新規のBODIPY類の合成に着手した。3位と5位にそれぞれp置換フェニル基を有するBODIPY骨格を合成することで、励起波長、蛍光波長が長波長にシフトする事が考えられたため、これら新規蛍光化合物の合成を行った。合成においては前年度に確立した方法を利用し、原料となるピロールの合成方法の確立を行ったところ、立体的な障害のため収率は低くなるものの、目的のピロール類を得ることに成功した。これをもとに新規蛍光化合物の合成を行い、これら化合物について物理的特性を求めた。まず初めにこれら蛍光化合物の溶媒による影響について調べたところ、水溶媒系においても蛍光強度はほぼ変わらなかった。またpHについても検討を行ったが、生理的pHでは蛍光強度に影響は見られず、生体への適用が十分可能であることが明らかとなった。次に、DNAの鋳型に結合させ、特定のmRNAに対してのみ蛍光シグナルを発するようにデザインを行った。蛍光化合物とDNAを直接結合させた蛍光プローブの合成を行ったところ、収率は低く、また単独での蛍光強度も低かった。理由の一つとして、蛍光団がDNAの塩基の芳香環と相互作用を起こし、消光してしまったものと考えられる。蛍光団とDNAの間にスペーサーを組み込んだ化合物を数種類合成することで、この問題を解決することが可能となった。一方、適応性についての基礎的な検討を行うため、皮膚の創傷治癒の解析、また発現タンパク質の検出について検討を行った。検討を重ねるうち、従来法では不十分な点が明らかになったため、これらの問題点を解決するための方法の開発に着手し、新規手法の確立に至った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 新垣 知輝: "Development of proteome column"Chromatography Journal of Separation and Detection Sciences. Vol 24. 2 (2003)

  • [文献書誌] 新垣 知輝: "プロテオームカラムの開発"Yakugaku Zasshi. Vol 123. 194-195 (2003)

  • [文献書誌] 新垣 知輝: "時間圧縮ビデオ顕微鏡による疵修復プロセスと影響因子解析"Yakugaku Zasshi. Vol 123. 216-217 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi