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2004 年度 実績報告書

遺伝子発現をリアルタイムで可視化する新規蛍光プローブの開発及びその応用

研究課題

研究課題/領域番号 14771309
研究機関城西国際大学

研究代表者

新垣 知輝  城西国際大学, 薬学部, 講師 (80314748)

キーワードBODIPY / 蛍光プローブ / mRNA
研究概要

前年度までの結果から、我々が合成した新規蛍光物質は生体への適用性が備わっていることが明らかとなった。そこで今年度は、まず初めに前年度までに得られた新規蛍光物質の物理的特性について検討を行った。その結果、2,6-diethoxycarbonyl-3,5,-dimethoxycarbonylphenyl-8-phenyl-BODIPY (1a)は励起波長490nm、蛍光波長500nm、2,6-diethoxycarbonyl-3,5,-dim-ethoxyphenyl-8-phenyl-BODIPY (1b)は励起波長490nm、蛍光波長510nmであるのに対し2,6-diethoxycarbonyl-3,5,8-triphenyl-BODIPY (1c)は励起波長460nm、蛍光波長525nmを有していた。3,5位についているフェニル基のp位の置換基の種類により、励起波長と蛍光波長の差(stoke's shift)が異なっていることから、3,5位の電子密度により、stoke's shiftを大きくすることが可能であるという知見が得られた。Stoke's shiftの大きさは蛍光観察する上で重要なファクターとなることから、この知見は重要な意味を有すると考えられる。また、電子吸引性基のmethoxycarbonyl、電子供与性基のmethoxyを用いた場合、共にstoke's shiftは小さくなっていたことから、stoke's shiftを大きくするには、電子密度をこの両者の間にする必要があることが、見出された。またこれら蛍光物質の蛍光強度について水溶液中で検討を行ったところ、蛍光物質1a、1cにおいてはpHを変化させても変化しなかったが、1bにおいてはpHによって蛍光強度が大きく乱れた。このことから、1aが現段階で最も蛍光観察に適していると考えられる。また生体系への応用への第一歩として、創傷治癒モデルを開発し、基礎的な検討として蛍光プローブを用いない系にて行ったところ、増殖因子であるFGFを加えたところ創傷治癒が促進されたが、これはPI-3Kを関与しないで行われるという新たな知見が得られた。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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