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2004 年度 実績報告書

特殊環境下での労働における外因性内分泌活性化学物質の暴露に関するスクリーニング評価

研究課題

研究課題/領域番号 14771323
研究機関星薬科大学

研究代表者

井之上 浩一  星薬科大学, 薬学部, 助手 (30339519)

キーワード外因性内分泌活性化学物質 / 環境ホルモン / ヒト生体試料 / 職業暴露 / 労働衛生 / LC-MS / PFOS
研究概要

現在までの研究に基づき開発した理化学的分析手法において、最も生体試料に適する多検体処理能力であるオンライン固相抽出-カラムスイッチング液体クロマトグラフィー/質量分析法を採用し、ヒト生体試料の分析を実施した。本検討では、特殊職業における高濃度暴露などが報告されている有機フッ素系化学物質に注目した。米国を中心とした研究報告では、既に外因性内分泌活性化学物質と認め、様々な毒性試験、生殖影響などが検討されている。そこで、日本国内におけるヒト暴露量のスクリーニング評価を実施することとした。
分析法には、エレクトロスプレーイオン化法による四重極型質量分析法により、ネガティブイオンによる検出を実施した。また、前処理には、オンライン固相抽出(OASIS-HLB)を利用した。その結果、血液試料による回収率も70%以上と良好な結果を得ることができた。その後、バックグランドデータとして、一般的な学生ボランティアなど21名を対象とした結果、いずれも数十ng/mLレベルで検出された。日本国内における各地域、職業別に採血を実施した男性ボランティアサンプル(n=272)において、測定した結果、PFOSは検出率100%であった。その濃度範囲により、現在職業や地域別統計解析を実施している。
本研究により、現在までは一般的な健常人や妊婦などに注目され、モニタリングを実施してきた内分泌かく乱化学物質であるが、特化した職業などに注目した疫学及び暴露評価による解析は殆ど報告されていない。そのため、本研究がその発端となると思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Determination of perfluorooctane sulfonate, perfluorooctanoate and perfluorooctane sulfonylamide in human plasma by column-switching liquid chromatography-electrospray mass spectrometry coupled with solid phase extraction.2004

    • 著者名/発表者名
      K.Inoue, et al.
    • 雑誌名

      J.Chromatogr.B 810

      ページ: 49-56

  • [雑誌論文] Perfluorooctane Sulfonate (PFOS) and Related Perfluorinated Compounds in Human Maternal and Cord Blood Samples : Assessment of PFOS Exposure in Susceptible Population during Pregnancy.2004

    • 著者名/発表者名
      K.Inoue, et al.
    • 雑誌名

      Environ.Health Perspect. 112

      ページ: 1204-1207

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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