研究概要 |
平成14年度は,地域の独居高齢者に関する文献検討と,状態把握のための調査項目の選定,モデル事例となる対象地域の選択について検討した. 初めに,地域の独居高齢者に関する文献検討を行い,次に以下の点について作業を行った. (1)高齢者に適用可能なコミュニケーションツールについて検討した. 安否確認を目的としたサービスでは,電話回線を使用した緊急通報のためのサービス,生活を見守るためのサービスなどがあり,必要に応じて利用されていた.また,社会的交流を促す目的では,ボランティアが話し相手になるサービスや,集会所などが利用されていた. (2)適用する独居高齢者の健康状態,生活状況に関する調査のための項目を選定した. 独居高齢者の場合,集会所などに出向いて交流する場合,家庭訪問をしてもらい自宅で交流する場合があり,対象によって利用度に違いがあるため,それらの希望についても項目として計上した. (3)調査計画を立案し,フィールドとなる対象地域の専門職と進め方について討議した. 平成15年度の調査に向けて,内容と手順について対象地域の専門職と討議し,検討した.また、対象地域の町づくり総合計画(老人保健福祉計画を含む)と実態調査に参加し,現状の高齢者の実態と,社会的交流を促進するため地域住民の行動計画などを確認した.
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