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2002 年度 実績報告書

地域で生活する、うつ状態の女性に対する認知療法的援助プログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 14771393
研究機関聖路加看護大学

研究代表者

岡田 佳詠  聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (60276201)

キーワード認知療法 / うつ / 地域 / 看護師
研究概要

本年度の目標は、うつの女性に対する認知療法に基づく援助プログラムを作成するための基礎的資料を収集することであった。そのため、(1)過去5年間の認知療法の有効性に関する文献レビュー、(2)現在地域で生活する、うつの女性を対象とした認知療法の実践、(3)海外における認知療法トレーニングプログラムへの参加と認知療法実践状況の把握、を行った。(1)については、Pub Medにて「cognitive therapy」、「depression」、「group」をキーワードに文献検索を行った結果、180件抽出された。さらにその中から、本研究テーマの内容に沿うもの13件を抽出し検討した結果、認知療法のグループでのアプローチが有効であること、また大まかなグループプログラムの内容についても把握することができた。(2)については、3名の対象者に、あらかじめ作成した面接のプログラムにそって、週1回もしくは月2回のペースで認知療法を実践した。そのうち2名については現在も進行中で、いずれもうつ状態が改善傾向にある。この面接を実践する中で、今後援助プログラムを開発する上でのいくつかの留意点が導き出された。(3)については、9月下旬に、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるBECK INSTITUTEという認知療法の実践・教育・研究を行っている施設へ赴き、5日間「Visitors Program」を受けた。このプログラムは短期間で認知療法の理論・実践を学べるもので、今回講義やカンファレンスへの参加、面接場面のビデオ視聴等を通して、認知療法の最新の情報を得たり、具体的な認知療法のスキルを学習することができた。また、そこで得られたことは、現在行っている面接でも生かすことができている。この施設での学習内容に関しては、今年度末に発行される聖路加看護大学紀要に掲載予定である。
以上のように、今年度はプログラム開発に向けての基盤作りを主に行ったが、さらに来年度は面接ケースを積み上げ、そこから具体的なグループでの援助プログラムの作成に取り掛かる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡田 佳詠: "看護師の認知療法に関する英語圏の研究の動向"日本精神保健看護学会. 11(1). 1-9 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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