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2002 年度 実績報告書

光刺激を利用した施設高齢者の意欲を高めるケアに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14771398
研究機関筑波大学

研究代表者

増田 元香  筑波大学, 社会医学系, 講師 (60284642)

キーワード施設高齢者 / 生活リズム / 生活環境 / サーカディアンリズム / 光刺激 / 意欲 / 昼間活動性
研究概要

本研究の目的は、施設療養中の高齢者の生活環境と生活リズムについて実態を把握し、サーカディアンリズムの環境同調因子である光刺激を利用して高齢者の意欲を高め、昼間の活動性を向上するためのケア方法を構築することである。
平成14年度は、介護老人保健施設に入所している高齢者を対象に、生活環境の一部である光環境の実態を把握するため、照度計(ミノルタ製、T-10)を用いて計測し、参加観察を行った。具体的には寝室、および日中の主たる生活場所となる食堂兼ホールや廊下等の共同スペースを測定した。その結果、寝室については水平面で52.3から630luxまでと10倍以上の差があり、部屋の位置する方角やベッドの位置によってかなり相違があることが分かった。なかでも、窓側と廊下側では同じ部屋でも6倍以上の差があった。寝室の形態が個室ではなく4人部屋などの場合、高齢者のプライバシー確保のために日中でもカーテンが閉められることがほとんどであり、そのことがさらに照度の格差を広げていると考えられた。また高齢者の状態として、窓側より廊下側の高齢者のほうが低ADL状態で昼間の活動性も低い場合が多かった。これについてはさらに調査を重ね、症例を増やしていく予定である。共同スペースについては、廊下やホールなどは水平面でほぼ500lux前後であり、窓辺や天窓下などは2000lux以上であった。しかし鉛直面では250lux前後であり、光刺激としての有効性については検討が必要である。生活リズム及び意欲に関する調査については現在調査依頼中であり、了承が得られ次第調査を開始する予定である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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