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2002 年度 実績報告書

脳卒中片麻痺患者における移乗動作の安全性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14771408
研究機関福井医科大学

研究代表者

高柳 智子  福井医科大学, 医学部, 助手 (90313759)

キーワード移乗 / 脳血管障害 / 片麻痺 / 看護 / 車椅子
研究概要

1.目的
脳卒中片麻痺患者のベッドから車椅子への移乗動作における移乗方向および車椅子配置角度の影響について,基礎資料を得ることを目的とした。
2.研究方法
(1)対象:研究参加に同意を得られた高齢女性15名とし,右片麻痺体験装具を着用してもらった。
(2)実験方法:対象にベッド上端座位から健側配置または患側配置でそれぞれ20°,30°,40°,45°の配置角度の車椅子に移乗を行ってもらった。評価項目は,表面筋電図の積分値(左大腿直筋,左前脛骨筋,左右傍脊柱筋)および主観評価とした。
3.研究結果
(1)健側配置は,患側配置に比べ,左前脛骨筋の積分値比が有意に小さく,左大腿直筋および左前脛骨筋の積分値比も同様の傾向が認められた。車椅子配置角度間に有意差はなかったが,配置角度20°では,着席後に臀部を後方にずらす者が多かった。
(2)主観評価では,移乗方向,配置角度ともに有意差はなかった。
以上から,片麻痺患者の移乗動作において,健側方向への移乗は身体負担の少ない動作であり,車椅子配置角度は30°から45°が望ましいことが示唆された。
今後は,片麻痺患者を対象に,上記の結果をふまえた実証研究を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西田直子, 高柳智子: "患者の移動動作のエビデンス"臨牀看護. 28巻・13号. 2024-2033 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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