• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

慢性疾患の子どもに対する組織的市民活動と看護職のパートナーシップに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14771412
研究機関広島大学

研究代表者

永田 真弓  広島大学, 医学部, 助手 (40294558)

キーワード小児 / 慢性疾患 / 市民グループ / 看護教育 / コラボレーション / 支援システム / 経験者 / 専門性
研究概要

4グループの役員4名に対する自由式面接調査の内容について分析した結果,小児慢性疾患の市民グループ活動の特性として(1)活性化を支える動き(2)関係団体との有機的な繋がりによる効用(3)自分たちのことという意識の芽ばえ(4)専門職者との協同のありよう(5)子どものありようを基点とした集い(6)再構築した情報の提供(7)投げ出された子どもと家族への個別的な対応(8)子どもの将来を脅かす環境への働きかけ(9)ボランティアの醍醐味(10)患者サイドのプロとしての行為が抽出された。また、【子どものありようを基点とした集い】からは子育てからグリーフワークに到るまでの幅広い交流と市民グループ独自の機能,病院や地域においても活動の幅を拡げている市民グループの役員の存在が明らかとなった。
【専門職者の協同のありよう】には、市民グループの運営や活動上の役割により個別性と市民グループに対して主催型・参加型・連携型の3つのアプローチが示された。なかでも小児慢性疾患の市民グループと看護職者の関わりについては(1)当事者・家族の身近な拠り所としての市民グループの役割と病院や地域の先駆者としての役員の実践を理解すること(2)関わりそのものが市民グループにより差があることから3つのアプローチに通じる役割を充実させていくために当事者・家族の主体性を尊重すること,専門性や長期的な視点から見た関わりを展開させること,連携という看護独自のアプローチを認知し特に紹介役割を十分に果たすこと(3)当事者・家族という経験者の声や体験を活かした基礎教育や卒後教育や慢性疾患をもつ子どもと家族の支援システムを確立することの3点の必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永田真弓: "慢性疾患を持つ子どもの市民グループにおける看護職者の関わり"日本看護科学学会学術集会講演集. 23. 429 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi