研究概要 |
本年度は次の3点の研究を行った。その概要と結果については下記の通りである。 1)これまでの調査結果の整理・分類 2)過去10年の住宅性能に関する文献レビュー調査 3)住まい手が住宅に要求する各種性能レベルを解明するための第9回調査(2003年2月) 1)阪神・淡路大震災以降,毎年継続してきた調査に、安全性・居住性のみでなく、各種性能に対する意識も含めたアンケート調査を実施するため、これまでの調査の整理・分類を行った。 2)これまでに実施した調査成果について、実施した研究はもちろん、他研究者および他研究機関で実施したものも含め、過去10年に実施されたものを調査した。これらの結果を整理・分類することで、時代による変化、年代による違い、地域性による考え方の違いなどがあり、その傾向についてある程度分類することが出来た。その成果をもとに、次項目に記すアンケート調査を計画した。 3)住宅性能には、個人差・年代差もあるため、それらの違いによる影響を少なくした調査を行うこととし、居住地と年代を限定したアンケート調査を作成した。今回の調査対象は首都圏在住の30歳代既婚者としている。現在集計作業をすすめているため、その結果は来年度の研究成果として発表する予定である。 なお、調査の協力者は研究の主旨に賛同できる自主的な意志のある方のみに協力を依頼し、承諾を得た回答者には謝礼として図書券を配布した。また回答は無記名とし、統計処理した結果のみを公表する。
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