音声合成を利用し、既存のGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)によるバリアーを超えた、視覚に頼らないインターフェースの開発を進めた。Visual BasicとVisual C++を開発環境とし、スクリプト機能としてWindows Scripting Hostをベースにプログラム開発を行ってきた。インターフェースの基盤作りが中心であり、中でも汎用性のある標準入力(InputBox)と標準出力(MsgBox)の関数に音声出力を備えた、インターフェースモジュールの開発を行うことができた。音声出力エンジンも性能評価をした上で本システムに実装することに成功した。そして、これらのインターフェースモジュールを使った。入力支援機能を装備した専用エディタの開発も行った。音声のやり取りだけでスクリプトを作成することができるようになった。 このシステムのテストプログラムとして、パソコン使用における最も頻度の高いワープロとVBAを使って連携し、音声によるマクロ機能を実現することができた。 テスト段階ではあるが、本システムをインストールしたパソコンをモニターとして視覚障害者のグループ(オフィスビシュアル21)数名に評価してもらった。フィードバックをかけながら、より使いやすく汎用性のあるシステム作りを行うことがきた。
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