自己組織化ネットワークの典型的な一例として、スケールフリーネットワーク上の経路探索に関する研究を行った。 ネットワークをクラスタリング係数と最短パス長をもちいて分類すると、規則的ネットワーク、ランダムネットワーク、そしてスモールワールドネットワークに大別される。この分類においてスケールフリーネットワークがどのカテゴリーに属するかを調べた。また、経路情報がまったくない場合の経路探索方法を2種類(準self-avoiding random-walkと総当りの方法)を提案し、目的ノードに到達するために必要な訪問ノード数を比較検討した。 Barabasiらによって1999年に提案された、スケールフリーネットワークを生成し、その上でどちらの方法がより効率的かコンピューターシミュレーションを用いて調査し、総当りの方法の方が若干の有効性を示すことが確認された。 また、1次元ネットワーク上のパケット流に対する数理モデルである最適速度モデルにおける最適速度関数を決定するため、実験動画像に対してエッジ抽出フィルターを用いてパケットの位置を計測し、そのパラメータを計測した。
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