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2002 年度 実績報告書

4次元形状のための設計・解析・可視化手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14780189
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 成雄  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40292619)

キーワード形状モーフィング / ボリュームレンダリング / 微分位相幾何学 / 骨格化 / 大局的形状特徴 / 空間構造(埋め込み) / 伝達関数 / 最適視点計算
研究概要

本研究では,3次元形状が色などの属性,あるいは時間変化など4番目の座標を伴う場合に,4次元形状として設計・解析・可視化を行う手法を開発することを目的としている.映像効果として用いられる3次元形状モーフィング,医療分野においてCTやMRIなどから得られるボリュームデータの解析,そしてそのコンピュータディスプレイ上の表示などは,それぞれ4次元形状の設計,解析,可視化の応用例と考えられる.
本年度は,特にボリュームデータの解析とその可視化についてのさまざまな手法を実現させた.本研究では,ボリュームデータに含まれる等値面の生成,併合,分岐,消滅などの変化を,微分位相幾何学の道具を用いて骨格グラフとして抽出し,等値面のデータ内の振る舞いを抽象データとして取り出す.さらに,この骨格グラフを簡単化することで,ボリュームデータに含まれる大局的な形状構造を頑健に抽出することに成功した.可視化に際しては,この大局的な形状構造を強調するレンダリング手法(伝達関数設計法)を新たに考案し,これに基づきより観察者にわかりやすいデータ表示を実現した.また,先の骨格グラフは,ボリュームデータに含まれる等値面の空間における配置(埋め込み)の情報をも表現できるため,入れ子になっている2つの等値面を表示する場合,内側の等値面を外側の等値面より強調してわかりやすく表示するなどの,データの空間構造を意識した可視化を行うことができる.
これとは並行に,形状を捉えるための最適な視点を計算する基礎的なアルゴリズムを考案,3次元形状(具体的には地形形状)を対象として,アルゴリズムの実装を行い,ある程度の効果を得ることを確認した.今後は,この最適視点計算をボリュームデータなどの4次元形状にどのように適用するかが課題となる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] S.Takahashi, N.Ohta, H.Nakamura, Y Takashima, I.Fujishiro: "Modeling Surperspective Projection of Landscapes for Geographical Guide-Map Generation"Computer Graphics Forum. 21・3. 259-268 (2002)

  • [文献書誌] R.Ohbuchi, A Mukaiyama, S.Takahashi: "A Frequency-Dornain Approach to Watermarking 3D Shapes"Computer Graphics Forum. 21・3. 373-382 (2002)

  • [文献書誌] 山口 裕美, 藤代 一成, 竹島 由里子, 高橋 成雄, 伊藤 貴之: "ボリュームデータマイニングのための伝達関数の合成"映像情報メディア学会誌. 56・6. 973-978 (2002)

  • [文献書誌] 大塚 理恵子, 藤代 一成, 高橋 成雄, 竹島 由里子: "T-map:位相的特徴解析に基づく時系列ボリュームデータマイニング"画像電子学会誌. 31・4. 504-513 (2002)

  • [文献書誌] 向山 明夫, 大渕 竜太郎, 高橋 成雄: "3次元メッシュ電子透かし手法の攻撃耐性と計算効率の改善"画像電子学会誌. 31・4. 514-524 (2002)

  • [文献書誌] I.Fujishiro, Y.Takeshima, S.Takahashi, Y.Yamaguchi(分担): "Data Visualization : The State of the Art (F.H.Post, G.M.Nielson, G.-P.Bonneau eds.)"Kluwer Academic Publishers. 14 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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