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2004 年度 実績報告書

4次元形状のための設計・解析・可視化手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14780189
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 成雄  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40292619)

キーワード形状補間 / 形状モーフィング / ボリュームレンダリング / 多次元伝達関数 / 適応的四面体分割 / 区間型ボリューム分解 / 最適視点位置計算 / デフォルメ透視投影
研究概要

本研究の目的は,3次元形状が時間変化や属性値などの4番目の座標をもつ場合に,それを1次元高次の4次元形状として系統的に扱うモデルの開発である.特に,この4次元形状の設計・解析・可視化に焦点を当てて,対象形状をモデル化し,それを処理する手法の開発を行った.
1.4次元形状の設計
n次元単体的複体として表現されている2つの形状間に,(n+1)次元単体を充填することで,形状の1次元高次の補間を作成するモデルを定式化した.具体的には,n=3の3次元メッシュに四面体を充填し形状補間を行う場合を検討し,時間変化を伴う形状モーフィングを4次元の形状として直接設計できるモデルの基礎を構築した.形状補間の最適化計算に関する効率化や,補間対象の形状への幾何的制約を付加する機構の開発などが今後の課題として挙げられる.
2.4次元形状の解析
4次元形状としてボリュームデータを例に取り,ボリュームデータのスカラフィールド値に伴う1次元低次の等値面の位相変化をレベルセットグラフとして抽出するアルゴリズムを開発した.その際に,データのノイズや等値面の変化が退化している場合などを効果的に除去し,グラフの抽出を頑健に行うための,適応的四面体分割手法の導入とグラフそれ自体の簡単化のアルゴリズムを考案した.また,ボリュームデータをいくつかの区間型サブボリュームに分解するインタフェースを構築し,対話的にボリュームデータの構造を理解できる枠組みを実装した.
3.4次元形状の可視化
2.で得られるボリュームデータの位相的特徴を,可視化の際に効果的に強調するための伝達関数設計手法を考案した.これには,スカラフィールド値に加えて,レベルセットグラフから抽出される様々な位相属性値を用いて,等値面の入れ子構造,スカラフィールドの極値部分,複雑な振る舞いを起こす部分などを,多次元伝達関数により選択的に強調できる枠組みを実装した.また,特徴部分を強調するための最適視点位置計算と,それに基づくデフォルメ透視投影の枠組みについても実装行いその効果を検証した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Interval Volume Decomposer : A Topological Approach to Volume Traversal2005

    • 著者名/発表者名
      S.Takahashi, I.Fujishiro, Y.Takeshima
    • 雑誌名

      Proc.of SPIE Conference on Visualization and Data Analysis 2005 (印刷中)

  • [雑誌論文] Introducing Topological Attributes for Objective-Based Visualization of Simulated Database2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Takeshima, S.Takahashi, I.Fujishiro, G.M.Nielson
    • 雑誌名

      Proc.of Volume Graphics 2005 (印刷中)

  • [雑誌論文] Topological Volume Skeltonization and Its Application to Transfer Function Design2004

    • 著者名/発表者名
      S.Takahashi, Y.Takeshima, I.Fujishiro
    • 雑誌名

      Graphical Models 66・1

      ページ: 24-49

  • [雑誌論文] Topological Volume Skeltonization Using Adaptive Tetrahedralization2004

    • 著者名/発表者名
      S.Takahashi, G.M.Nielson, Y.Takeshima, I.Fujishiro
    • 雑誌名

      Proc.of Geometric Modeling and Processing 2004

      ページ: 227-236

  • [雑誌論文] 位相的特徴解析に基づく数値標高モデルの詳細度制御2004

    • 著者名/発表者名
      宮村(中村) 浩子, 高橋 成雄, 藤代 一成
    • 雑誌名

      可視化情報学会論文誌 24・7

      ページ: 23-30

  • [雑誌論文] Watermarking a 3D Shape Model Defined as a Point Set2004

    • 著者名/発表者名
      R.Ohbuchi, A.Mukaiyama, S.Takahashi
    • 雑誌名

      Proc.of Cyber Worlds 2004

      ページ: 392-399

  • [図書] Topological Data Structure for Surfaces (S.Rana ed.)(ISBN 0-470-85151-1)2004

    • 著者名/発表者名
      S.Takahashi(分担)
    • 総ページ数
      21
    • 出版者
      Wiley

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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