研究概要 |
本研究は,都市空間などの膨大な3次元幾何データの効率的な再構成手法の検討を目的としている. 本年度の研究では,膨大なレンジデータから,3次元モデルを効率的に構築するための手法として単一のRBF(Radial Basis Function)を用いて複数物体の3次元モデルの表現が可能な手法を提案した. 従来のBRFによる3次元モデル再構成手法では,対象物体として滑らかな曲面を持つ物体に限定されていた.しかし,都市空間に存在する建築物などの人工物体では,多くのものが滑らかな曲面だけではなく,鮮鋭な境界を持つという特徴がある.そこで,提案手法では,BRFの基底関数として,滑らかな曲面の表現が可能なbiharmonic spline関数とrectangular関数を組み合わせたPRBF(Parametric Radial Basis Function)を用いた3次元物体の表現手法を提案した.また,膨大な3次元幾何データから3次元モデルの表現に必要なデータだけを利用した高速なRBFパラメータ推定手法も提案している. また,作成した3次元データのレンダリングのための,2次元映像からのテクスチャ生成手法についての検討も行なった. 提案手法では,隣接する領域の特徴を利用し,画像特徴が類似した一つの面を抽出するアルゴリズムを提案している.
|