研究概要 |
センサーが2次元格子に配置した状呪においてセンサーノードが得た情報を基地局に収集するアルゴリズムに付いて検討し,次のようなアルゴリズムを得た。具体的には、次の3段階の通信プロトコルにより、効率よく情報を収集できる。まず、2次元アレイ上のセンサーを、通信半径程度の大きさのブロックに分割し、そのブロック内の代表となるセンサーノードに、ブロック内の情報を収集する。そして、適当な数のブロックをグループと考え、そのグループ内の代表センサーノードに情報を集める。最後に、各代表センサーノードは、基地局に情報を順に送信する。予備研究により、この通信プロトコルは、通信半径(つまりセンサーの送信出力)をうまく設定することにより、消費電力を最小化できることがわかった。さらに,センサーが格子状に正しく配置していない場合についても検討した。この場合,センサーを含まないセルをすべて見つけて,そのセルを使わないようにアルゴリズムを修正する必要がある。その前処理で行われるセンサーを含まないセルを全て見つける確率的アルゴリズムを示した。具体的には,各セルはその4近傍のセルを調査し,セル内にセンサーが存在するか否かを調べる。4近傍のセルの全てにセンサーがあれば,そのセンサーはこの前処理を終了する。もしセンサーを含まない空のセルが4近傍のいずれかにあれば,その空のセルの場所を基地局に報告する。この報告を行うのに,確率的な手法を用いて,効率良く行う手法を開発し,性能評価を行った。
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