• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

バルク同期スケジューリング問題の近似アルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14780213
研究機関大阪大学

研究代表者

藤本 典幸  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (90294165)

キーワード並列処理 / タスクスケジューリング / BSPモデル / 近似アルゴリズム / バルク同期スケジュール
研究概要

バルク同期スケジューリング問題(以降BSP問題)に対する近似アルゴリズム開発のための研究を行った.その結果,タスクの実行時間がすべて単位時間であり,かつ,通信遅延が一定の場合に(BSP問題でない)通常の通信遅延を考慮したタスクスケジューリング問題(以降SP問題)のスケジュールを効率よくバルク同期スケジュールに変換する手法を開発した.この手法はSP問題のα-近似スケジュールを対応するBSP問題の2α-近似のバルク同期スケジュールに変換するものである.この手法をSP問題の既存の近似アルゴリズムと組み合わせれば,BSP問題の近似アルゴリズムが得られる.SP問題は古くからよく研究されており,効率の良い近似アルゴリズムが多数知られているため,本研究で開発した変換手法は,BSP問題に対する効率のよい近似アルゴリズムを多数与える有益なものである.さらに本研究では,この提案する変換手法が最適な変換手法である(SP問題のα-近似スケジュールからBSP問題の2α-近似スケジュールより良い近似精度を持つバルク同期スケジュールを生成するアルゴリズムは一般には存在しない)ことの証明も与えた.
これらの結果は以下のIEEEの論文誌に採録された:
Noriyuki Fnjimoto and Kenichi Hagihara,"On Approximation of the Bulk Synchronous Task Scheduling Problem",IEEE Transactions on Parallel and Distributed Systems, Vol.14,No.11,pp.1191-1199,2003

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] N.Fujimoto: "On Approximation of the Bulk Synchronous Task Scheduling Problem"IEEE Transactions on Parallel and Distributed Systems. Vol.14,No.11. 1191-1199 (2003)

  • [文献書誌] Y.Kawasaki: "High Performance Computing Service over the Internet for Intraoperative Image Processing"IEEE Transactions on Information Technology in Biomedicine. (発表予定). (2004)

  • [文献書誌] 河村一史: "最小値関数を用いて適合度を算出するNRA検索アルゴリズムの改善"情報処理学会論文誌:データベース. Vol.44 No.SIG12. 74-85 (2003)

  • [文献書誌] N.Fujimoto: "An LP-rounding-based Algorithm for the Shortest Common Superstring Problem"WSEAS Transactions on Mathematics. Vol.2. 156-161 (2003)

  • [文献書誌] Y.Kawasaki: "A High Performance Computing System for Medical Imaging in the Remote Operating Room"Lecture Notes in Computer Science. Vol.2913. 162-173 (2003)

  • [文献書誌] 川崎康博: "術中支援のための可動域計算の並列化"先進的計算基盤システムシンポジウムSACSIS2003論文集. 179-180 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi