研究課題
本研究の目的は、多種多様なデバイスが次々と登場することに対応すべく、デバイスドライバの生成支援システムを実現し、今後の高度情報化社会の要求に迅速に対応できる基盤を与えることにある。今年度は以下のことを行なった。OSは、Linuxを対象とし、デバイスは、USB (Universal Serial Bus)を例にとり、マウス、ハブ、プリンタの3種類のデバイスに対して、デバイスドライバ内の関数を抽象化した。この事例と結果について、SWoPP2004と宮崎大学工学部紀要にて、発表した。次に、この抽象化の結果に基づき、デバイスドライバの生成支援ツールを試作した。試作したツールは、デバイスドライバ仕様とデバイス依存仕様とを入力とし、デバイスドライバのコードを出力する。その際、デバイスドライバ仕様は、デバイスドライバの雛形のような位置づけを持ち、上記3種類のデバイスに対して1つ用意するだけでよく、再利用性を持つ。このため、デバイスドライバの生産性に寄与できる。この結果について、ComSys2004にてポスター発表を行なった。加えて、UML (Unified Modeling Language)からのデバイスドライバの記述について考察した。記述言語は、システム・レベル言語SpecCを利用して、デバイスドライバのコデザインを見込み、その実現のための基礎となる、変換規則と並行性とを抽出した。その事例について、SWEST6と第2回CLUSS次世代組み込みソフトウェアワークショップにて、発表した。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (5件)
第2C回 CLUSS (CLUster for Silicon Sea Belt)次世代組み込みソフトウェアワークショップ論文集
ページ: 125-137
第6回組込みシステム技術に関するサマーワークショップ(SWEST6)
ページ: 9-16
情報処理学会OS研究会,2004-OS-97(SWoPP2004)
宮崎大学工学部紀要 No.33
ページ: 367-374
情報処理学会第16回コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys2004) (ポスター発表)