研究概要 |
W3Cで制定中のXMLデータに対する問合せ言語XQueryを用いて,仮想ビューに対する問合せの最適化手法を開発し,実験によりその有効性を確認した。 具体的には選択条件contains()を早期に評価することで中間結果のデータ量が削減でき最適化につながる。この選択条件がビュー定義によって新たに導入された要素に対するものである場合,ビュー定義のための問合せブロックの内側へ選択条件を移動すると該当する要素が定義されておらず,等価な問合せにするためには問合せ全体を書き換える必要がある。この書き換えアルゴリズムを開発した。 米国ベル研究所で開発されたXQueryインタプリタGalaxを用いて本研究で開発した問合せ最適化手法の有効性を確認した。本実験を通じて選択率が高ければ高いほどこの最適化手法が有効に働くことが確認された。また、本手法のデータベースサイズに対するスケーラビリティについても確認された。 本研究を通じてXMLデータのスキーマであるDTDを木表現した際のlowest common ancestorをXML問合せ処理時に適切な計算量で求める必要があることが判明した。
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