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2002 年度 実績報告書

複数観測ステーションからの観測データ因果関係に基づく広域活動認識

研究課題

研究課題/領域番号 14780277
研究機関京都大学

研究代表者

亀田 能成  京都大学, 学術情報メディアセンター, 助手 (70283637)

キーワードTCP / IP / ソケット通信 / 観測ステーション
研究概要

因果関係に基づく広域観測下での活動認識の理論基礎を構築し、様々な実験を通して検証を行うのが本年度の本研究の目的であった。そのために、データ取得に必要なプログラム・システムの構築を行い、様々な観測空間に対して実験を行った。本年度当初に掲げた研究計画は以下の8項目からなる。
(1)TCP/IPのソケット通信による観測データ送受信機構の開発
(2)時刻に独立でかつ一意なラベルを有する観測データ表現の決定
(3)画像処理による観測データ生成と伝送を行う観測ステーション(複数)の設計・開発
(4)音響処理による観測データ生成と伝送を行う観測ステーションの設計・開発
(5)広域観測をシミュレーションできる環境下に観測ステーション群を設置
(6)ネットワーク結合下の観測ステーション間で、プロトタイプシステムの実装
(7)観測データから因果律をパターン化し各々の説明変数を推定する理論の試験実装
(8)観測データ伝送時における遅延・欠損に対応できるアルゴリズムの研究開発
このうち、(1)(2)(3)(4)については実装を行い、その結果を利用した研究についても研究発表を行うことができた。(5)についてはおおよそ15m四方の空間に8台のカメラを設置し実験に供する環境を整えた。(6)については試験実装ではあるが本年度発表の研究のシステム内部で実際に用いられている。(7)(8)については、現在研究を進め予備実験を行っているところである。
今後の課題としては、観測データからの因果律は観測対象に依存するので、理論構築をさらに進めるためには注意深く観測対象を選ぶ必要があること、データの遅延・欠損をどの規模まで許容するかを定義すること、などが挙げられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 飯山将晃, 亀田能成, 美濃導彦: "複数映像からの関節物体モデルの獲得"第1回情報科学技術フォーラム(FTT2002). 3. 15-16 (2002)

  • [文献書誌] 新康孝, 亀田能成, 美濃導彦: "指定カメラワーク下でのカメラ動作変更の抑制"電子情報通信学会 技術研究報告MVE. Vol.102,No.445. 69-74 (2002)

  • [文献書誌] 西口敏司, 東和秀, 亀田能成, 美濃導彦: "複数のセンサ情報に基づく話者状況の理解"電子情報通信学会 技術研究報告MVE. Vol.102,No.737. 25-28 (2003)

  • [文献書誌] 飯山将晃, 亀田能成, 美濃導彦: "4Π計測システム:複数カメラを用いた動物体の3次元形状計測"情報処理学会 第65回全国大会. 4T7A-1 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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