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2002 年度 実績報告書

SkechPoint:INK技術に基づいた個人情報処理システム

研究課題

研究課題/領域番号 14780338
研究機関高知工科大学

研究代表者

任 向実  高知工科大学, 工学部, 講師 (00287442)

キーワードペンインタフェース / 携帯情報端末 / ターゲットサイズの実用限界 / ペン長さの効果 / 手書き文字入力枠の最適値
研究概要

個人情報処理システムの特性を研究調査するために,ペンを持つ携帯情報端末を用いたターゲットポインティングと手書き文字入力実験を行った.
まず,掌サイズのディスプレイ上の両入力デバイスでのターゲットポインティングを比較する実験を行った.実験1では,ターゲットサイズの実用限界を知るため,様々なサイズのターゲットを用いてポインティング課題を行った.この結果,ターゲットとなるセルのサイズが2mmから4mmのときにはペンのエラー率はカーソルキーよりも高いが,5mmのときには両者の差が見られなくなることが分かった.実験2では,ターゲットのサイズを5mmに固定し,ターゲット数を変化させてポインティング課題を行った.この結果,カーソルキーでターゲットまでの移動セル数が3以上のとき、カーソルキーよりもペンの方がターゲットを速くポイントできることが分かった.
つぎに,ペンの長さがポインティング・パフォーマンスに及ぼす影響を調べた.実験ではこの長さ(7cm)のペンとそれより長いペン(16cm)を用いたターゲットポインティングの速さと精度の違いを定量的に評価した.また,人差し指によるポインティングも併せて検討した.実験では,16cmペンは7cmペンより高いパフォーマンスを示し,人差し指によるポインティングは,十分な精度で小さなターゲットをポイントできないことが示された.
また,携帯情報端末における手書き文字入力枠の最適値を求めるために手書き文字入力を実施した.入力パフォーマンス,人間の生理パラメータを用いた疲労度及び主観的評価の3方向から検討した.なお,本研究では最適値を使用者の疲労を最小限に抑え,入力効率の優れた枠サイズと定義した.実験の結果,英数字の枠サイズの最適値が1.44×1.44cm付近であることを明らかにした.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 溝渕 佐知: "ペンとカーソルキーでのポインティング課題におけるターゲットサイズの実用限界およびターゲット数の効果"情報処理学会論文誌. 43・12. 3733-3743 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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