• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

視覚障害者のコンピュータ利用を考慮した速い話速音声に関する音響学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14780340
研究機関独立行政法人国立特殊教育総合研究所

研究代表者

渡辺 哲也  独立行政法人 国立特殊教育総合研究所, 情報教育研究部, 研究員 (10342958)

キーワード視覚障害者 / スクリーンリーダ / 合成音声 / 漢字 / 詳細読み / 教育基本語彙
研究概要

視覚障害者のコンピュータ利用において,スクリーンリーダ(画面情報読み上げソフトウェア)の合成音声に求められている重要な要望の1つである音声の速聴を研究対象とする。既存の音声合成ソフトウェアでも,一般の朗読音声に比べて2倍近い速度(話速)が実現されている。しかし,音声だけで情報を取得しなければならない視覚障害者はその話速に満足していない。そこで,(1)どの程度の話速まで人は聴取可能か,(2)どの程度の話速であればコンピュータのインタフェースとして視覚障害者は満足するのか,(3)速い話速をどのような音声合成技術で実現していくか,の各サブテーマについて,文献調査及び心理物理実験を通じて研究することを当初の目的とした。
ところが,速い話速の合成音声を求めるニーズについて既に報告書において報告していたため(2001年3月),これを受けてほぼ同じ内容の研究が他の研究所で開始された(2002年9月)。そこで,やや観点を変え,視覚障害者が合成音声を素早く理解するときに重要となる「漢字の詳細読み」に注目することとした。
この詳細読みの説明表現の一部に理解しづらいものがあるという問題が従来より提起されてきた。そこで,この問題解決の第1段階として,現在の詳細読みの調査を行った。その結果,詳細読み説明表現の構成や語彙の問題を詳細に検討することができた。
次に,盲児の利用を想定した教育漢字の説明表現として,教育基本語彙からの語彙の抽出を行った。
さらに,一般的にどのような説明だとわかりやすいかを知るための基礎データとして,漢字を音声で説明させる実験を実施した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡辺哲也, 藤沼輝好, 渡辺文治, 澤田真弓, 鎌田一雄: "視覚障害者用スクリーンリーダの「詳細読み」に関する検討"電子情報通信学会技術報告. Vol.102,No.599. 25-28 (2003)

  • [文献書誌] 藤芳衛, 渡辺哲也: "視覚障害情報処理技術の最新動向(2002年)視覚障害者のための情報処理技術の研究動向"視覚障害. No.184. 32-45 (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi