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2003 年度 実績報告書

夏季の局地雷雲予測を目的とした水蒸気監視ネットワーク構築のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14780374
研究機関九州大学

研究代表者

西山 浩司  九州大学, 工学研究院, 助手 (20264070)

キーワード大気安定度 / アメダス観測システム / 温湿度計 / 海風前線 / 局地雷雲
研究概要

3年間の研究計画の中で15年度は背振山自衛隊基地にも温湿度計の設置完了した.これにより九州大学箱崎キャンパス,春日キャンパス,山岳部(自衛隊基地)の3箇所に温度湿度計設置を完了した.また,風向風速計は箱崎キャンパスに15年度に設置完了した.春日キャンパスには風向風速計はないが近傍の大宰府のアメダス観測情報を利用する.このことにより玄海灘からの海風進入に伴って気温,水蒸気,風向風速の変化を捉えることができ,アメダス点における大気安定度を推定することができる.また山岳頂上部に温度湿度計を設置することで頂上部に蓄積する水蒸気とそれに伴う雷雲発生を捉えることも可能になる.これらの観測及び解析を通して局地的な雷雲と大気安定度との関連性を具体的に調べる予定だったが,15年度は14年度同様雷雲発生が不活性で,満足のいく観測結果が得られていない.よって15年度は海風進入モデルの構築に力点を置いて,大気不安定化の時間変化を調べるツールを作成中である.結局,最後の16年度に以上の観測システムから集中観測を行うことになったが,観測期間は7月の梅雨明けから太平洋高気圧の勢力が弱まる8月下旬までとする.以下に示す項目は雷雲の発生と関係のある要素と考えられるので重点的に調査する.
・収束域で増加する水蒸気量
・気温と水蒸気量の増加に伴う大気の不安定化
以上の項目について降雨と雷雲発生に関連する要素との間の因果関係をまとめ,16年度には夏季の局地雷雲予測を目的とした水蒸気監視ネットワーク構築のための基礎となるデータベース化を行う予定である.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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