本研究は、これまでの一連の緑地の充足度評価についての研究や、土地利用及び土地利用計画の解析評価についての研究成果を基盤とし、わが国及び東アジア、東南アジアにおける5ヶ所程度の広域都市圏を対象として、密度指標としての公共的緑地の充足度評価を行うことを目的とした。 平成16年度は最終年度であり、以下の段階の研究活動を行い、過去3年間の研究過程のまとめを行った。 1.評価結果のまとめ 前年度に行った評価結果の分析・考察をもとに、段階1で収集した緑地整備計画や緑化政策に関する資料を参照し、各広域都市圏における今後の緑地整備の方策について検討した。具体的には評価結果をもとに、各広域都市圏において緑地不足地域を地区レベルやメッシュ単位で指摘したうえで、導入可能な改善方策を提言した。 さらに全体の研究結果について整理し、まとめを行った。 2.研究成果の発表 以上の一連の研究で得られた成果をもとに、学会発表及び学会誌への投稿を行った。 3.今後の研究課題の抽出 学会発表や学会誌への投稿を行った結果から、他の研究者の意見やアドバイス、コメントを取り入れ、今後の研究課題を明らかにした。また一連の研究に関する問題点が抽出できたならば改善を行った。
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