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2002 年度 実績報告書

ケダルシジンクロモフォアの全合成研究:アグリコンの合成およびグリコシル化研究

研究課題

研究課題/領域番号 14780455
研究機関東北大学

研究代表者

LEAR Martin J.  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40333778)

キーワード全合成 / ケダルシジンクロモフォア / エンジイン / グリコシル化 / 立体選択性 / アグリコン / 環化 / 高環歪み系
研究概要

ケダルシジシクロモフォァの全合成を検討した。平成14年度の成果は以下の通りである。
1)ケダルシジンクロモフォアには2つの糖が存在する。いずれも2-デオキシ-L-糖である。コアーの5員環部10位に存在するマイカロースの直接的アルファー立体選択的グリコシル化には、フェニルチオドナーを用いてAgPF_6/DTBMP(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルピリジン)で活性化すれぼよいことを以前明らかにした。しかし、この方法は、もう1つの糖、2,4-ジデオキシ-4-アミノ糖であるケダロサミンのグリコシル化には使用できないことが判明した。モデル反応を様々に検討した結果、3位水酸基をTESエーテルとして保護したケダロサミンのトリクロロイミデートをドナーとするグリコシル化がアルファー選択的に進行することが分かった。活性化剤としてはジクロロメタン中、モレキュラーシブス4A存在下、BF_3エーテレートが最適であった。この2,4-ジデオキシ-4-アミノ糖トリクロロイミデートドナーは不安定であるが、ポリマー担持のDBUを用いて簡便に調製する方法も開発できた。
2)ケダロサミンは、クロモフォアのアンサマクロライド部に結合させなければならない。好収率でアルファー立体選択的に、しかも不安定なクロモフォアコアーやアンサマクロライド部の官能基を破壊せずにグリコシル化を行うためには、グリコシル化のタイミングも重要である。グリコシル化を検討するため、アンサマクロライド部とコアー部の様々な官能基を有するモデル化合物を合成した。
3)従来のC4位の立体化学では、9員環ジイン構造を構築した後、アンサマクロリド部が障害になってコアー上の8位の水酸基の修飾が全く不可能になる。すなわち、8,9位エポキシドの形成ができないことが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] P.Das, T.Mita, M.J.Lear, M.Hirama: "Synthesis of 13C-labelled, Bicyclic Mimetics of Natural Enediynes"Chem. Commun.. 2624-2625 (2002)

  • [文献書誌] S.Kobayashi, P.Das, G.X.Wang, T.Mita, M.J.Lear, M.Hirama: "Diastereoselective Additions of Ethynyl Grignard Reagent to Erythrulose Derivatives"Chem. Lett.. 300-301 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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