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2002 年度 実績報告書

新規NF-κB制御因子IκB-ζの発現誘導機構

研究課題

研究課題/領域番号 14780493
研究機関九州大学

研究代表者

山崎 創  九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (70315084)

キーワード自然免疫 / 遺伝子発現調節 / 炎症
研究概要

まず、ヒト及びマウスIκB-ζの転写開始点近傍のゲノムDNA断片を取得し、プライマー伸長法やRACE(rapid amplification of cDNA ends)法により、転写開始点を決定した。
IκB-ζの転写開始点を含む種々のゲノム断片に関して、ルシフェラーゼを用いたリポーター系によりプロモーター/エンハンサー活性を評価した結果、転写開始点上流300bp以内に位置するNF-κB結合配列が重要であることが明らかになった。しかし、転写開始点から最大上流約11kb、下流20kbを含む、構築したすべてのリポーターでIκB-ζの示す発現の刺激物質選択性を再現することはできなかった。一過性のリポーター遺伝子の導入では、刺激によるクロマチン構造の変化など、転写開始点近傍のDNAへの転写(調節)因子の結合が実際の細胞内の状態を反映していない可能性を考え、恒常的にリポーターを発現する細胞株を樹立して同様の評価を行ったが、結果は一過性の場合と同様であった。各種シグナル伝達因子の阻害剤や強制発現による解析からもIκB-ζの発現におけるNF-κBの必要性は明らかになったが、TIRドメインに特異的なこの遺伝子の発現を司る分子機構は未だ明らかになっていない。現在、IκB-ζのプロモーター領域への転写調節因子の結合の刺激特異性をクロマチン免疫沈降法による直接の検出と、IκB-ζのmRNAの安定性について検討を進めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kataoka, K. et al.: "Activation of macrophages by linear (1->3)-β-D-glucans. Impliations for the recognition of fungi by innate immunity"Journal of Biological Chemstry. 277. 36825-36831 (2002)

  • [文献書誌] Eto, A.et al.: "Essential roles for NE-κB and a Toll/IL-1 receptor domain-specific signal(s) in the induction of IκB-ζ"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 301. 495-501 (2003)

  • [文献書誌] Nomura, S. et al.: "Purification and Characterization of Human Soluble CD14 Expressed in Picha pastris"Protein Expres. Purif.. (in press).

  • [文献書誌] 竹重 公一朗 et al.: "リポ多糖(LPS)によるマクロファージの活性化機構"麻酔. 51. S50-S62 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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