• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

DNAの動的側面から見る遺伝子情報の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 14780513
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

児嶋 長次郎  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (50333563)

キーワードDNA / NMR / IRF4 / ISRE / 2次構造 / DNA蛋白質複合体 / 運動性
研究概要

本研究ではDNAのミリ秒領域の運動性を解析し、DNAのやわらかさがDNA結合蛋白質によって認識されている証拠を観測する事を目標としている。本年度の最優先課題はDNAとそれに結合する蛋白質の系の確立、およびNMRでミリ秒領域の運動性を解析するためのサンプルと測定法の準備である。
まず、DNAとそれに結合する蛋白質の系として、IRF4のDNA結合ドメイン(IRF4--DBD)とそれによって認識されるDNA配列(ISRE)を選び、IRF4--DBDの大量発現系の構築、および、安定同位体標識蛋白質の調整に成功した。このサンプルを用い、IRF4-DBDの主鎖の帰属をほぼ完了し、それに基づき2次構造の解析を行った。その結果、今まで得られているIRFファミリー蛋白質のDNA結合ドメインと相同な構造を持っている事が明らかとなった。また、IRF4-DBDに強く結合するDNA配列候補をSAAB法により複数決定し、その中からNMRによる構造解析が可能な配列を滴定実験により検討した。2つのDNA配列については複合体形成時に良好なイミノプロトンスペクトルを与えたが、蛋白質由来の1H-15N-HSQCスペクトルは解析が困難であった。現在DNA配列のデザインを変えながら、滴定実験を継続している。
DNAのミリ秒領域の運動性をNMRで解析するには、安定同位体標識DNAが必須である。本年度はヘアピンエクステンション法を用いた非標識サンプルの調整、および、13C/15N安定同位体標識DNAの調整に成功した。またそれらのサンプルを用い、1H-15N-HSQCをはじめとする既存の相関法や運動性解析法のセットアップを完了した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Tanaka: "Identification of the Metal Ion Binding Site on and RNA Motif from Hammerhead Ribozymes Using 15N NMR Spectroscopy"Journal of the America Chemical Society. 124・17. 4595-4601 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi