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2003 年度 実績報告書

Foxn1転写因子により発現調節される胸腺特異的遺伝子の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 14780529
研究機関明治鍼灸大学医療技術短期大学部

研究代表者

塚本 紀之  明治鍼灸大学医療技術短期大学部, 柔道整復学科, 講師 (80319524)

キーワードヌードマウス / 胸腺 / Foxn1 / 転写因子 / 遺伝子発現 / サイトカイン / Notch ligand
研究概要

Foxn1転写因子は、胸腺上皮細胞の機能分化に関わる遺伝子の発現調節を行っていると考えられており本研究は、Foxn1転写因子により発現調節される胸腺特異的な遺伝子の機能を同定する目的で研究を進めている。
1、抗Foxn1抗体を用いたクロマチン免疫沈降法によりFoxn1標的配列を含むゲノムDNAを単離しその機能を解析する方向からのアプローチとして、本年度は昨年度作成した抗Foxn1抗体を用いたクロマチン免疫沈降法によるFoxn1転写因子の標的DNA断片を回収するための条件検討として、Foxn1転写因子がゲノム上の標的配列に結合したまま架橋するための組織の固定条件、ゲノムDNAの切断方法について超音波処理および酵素処理の条件検討を行った。現在も、特異性を高めるために最適な条件について検討を継続している。
2、ヌードマウス胸腺原基で発現が低下する遺伝子を探索しFoxn1による調節との関連を検討する方向からのアプローチとして、《胸腺上皮細胞の機能とかかわる可能性を持つ候補遺伝子》について胎生12・13日正常マウス胸腺原基と胎生12日ヌードマウス胸腺原基を用い発現および発現量をRT-PCR法により解析し比較した。ヌードマウス胸腺原基で発現が全く認められない遺伝子はなかったが、昨年報告したIL7,SCFに加えて、TECK,FGFR2IIIb,Delta like-4の3つの遺伝子の発現が低下していることが明らかとなった。これらの遺伝子発現調節におけるFoxn1転写因子の関与が直接的かそれとも間接的かについては解明できていない。現在、これらの遺伝子発現の低下が胸腺原基上皮細胞に特異的に起こっているか否かをin situ hybridization法によって解析している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M, Itoi, N, Tsukamoto, T, Amagai: "Mesenchymal defects in Patch(PH)mutant mice cause insufficient development of thymic epithelial cells"Abstracts of ThymOZ IV. S1-4 (2003)

  • [文献書誌] T, Amagai, M, Itoi, N, Tsukamoto: "Vascularization of the thymus anlage occurs around embryonic day 13 in normal mouse but not nude mouse"Abstracts of ThymOZ IV. P1-1 (2003)

  • [文献書誌] 塚本 紀之, 糸井マナミ, 雨貝 孝: "ヌードマウス胸腺原基ストローマ細胞における機能分子発現の解析"Proceedings of Kyoto T cell Conference. 13. 13 (2003)

  • [文献書誌] 塚本紀之, 糸井マナミ, 森 一也, 雨貝 孝: "ヌードマウス胸腺原基上皮細胞における機能分子の発現"日本免疫学会総会・学術集会記録. 33. 77 (2003)

  • [文献書誌] 森 一也, 糸井マナミ, 塚本紀之, 雨貝 孝: "胸腺のPerivascular spaceの構造と機能"日本免疫学会総会・学術集会記録. 33. 79 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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