研究概要 |
本年度は,以下の活動を行った. ・先端医療センター映像医学研究部・千田道雄部長および坂本攝主任研究員の協力の基、がん検診用全身PET画像を収集した. ・収集したデータをデータ保存及び解析用に購入したワークステーションに保存し,医師と協力して特徴を解析し,自動診断プログラムのプロトタイプを作成した. ・候補領域の抽出は,画像の持つ微分幾何学的特徴を基に,ガウス曲率と平均曲率を算出し,それらの情報から濃度分布がpit状になるものを選択することで行った. ・選択された候補領域からがん陰影を絞り込むためには,候補領域の形状,存在位置,最大濃度値,SUV値を診断ルールとして行った. ・体の部位ごとの解剖学的特徴を知ることが必要であったため,上記と並行して解剖画像による腹部と胸部の解析を行った. ・解剖画像を用いた腹部と胸部の解析結果は,H14年11月に開催された電気学会関西支部で発表を行った. ・自動診断プログラムに関しては,H15年9月に開催されるInternational Conference on Image Processingで発表を行う予定である. ・医師と議論を重ねた結果,頚部および腹部では左右差が重要な情報となり,また健常者との位置合わせにより疑陽性陰影を軽減することができるのでは,との意見が出,現在それらについて調査中である.
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