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2015 年度 実績報告書

ヒトナチュラルペプチドレパートリー解析による基盤的がん抗原探索

研究課題

研究課題/領域番号 14F03913
研究機関札幌医科大学

研究代表者

鳥越 俊彦  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20301400)

研究分担者 KOCHIN VITALY  札幌医科大学, 医学部, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
キーワードMHCクラスI / HLA-A24 / 抗原ペプチド / CTL
研究実績の概要

HLA-A24分子に提示されるナチュラルペプチドを網羅的にスクリーニングし、がん細胞のHLA-A24リガンドーム解析とCTLがん治療に向けた新規がん抗原探索を行った。ヒト大腸がん細胞株3種と肺がん細胞株2種を対象にHLA-A24特異抗体を用いペプチドとHLA-A24複合体をダイレクトに抽出し、マススペクトロメトリーで全ペプチド配列を解読したところ、約四百個の重複のないペプチド配列が同定できた。これらナチュラルペプチドのうち48%が従来のペプチド予測アルゴリズムでは同定困難との結果となり、ダイレクトなリガンドーム解析の優位性・有効性を裏付けている。また、全同定ペプチドをコードする親遺伝子・タンパクを解析するとタンパク長にかかわらず細胞でつくりだされるナチュラルペプチドは1タンパク当たり1つであった。この結果は今後の抗原プロセシングメカニズム解明に大きなインパクトを残している。さらにがん特異発現に着目したスクリーニングから、新規がん抗原候補遺伝子とコードされるHLA-A24ペプチドRF8を同定した。ヒト健常人末梢血よりRF8特異的CTLが誘導可能であり、誘導したCTLはRF8が抽出された大腸癌細胞株をしっかりと認識する。以上から、本研究で確立したHLA-A24リガンドーム解析は任意細胞のペプチドレパートリー把握のみならずCTL治療を念頭にした新規がん抗原探索に極めて有用であり今後の応用が期待される。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] HLA-A24 natural peptidomics of human colon and lung cancer cells for CTL-based immunotherapy2015

    • 著者名/発表者名
      Vitaly Kochin、金関貴幸、諸岡大地、茂庭慶悟、池内佑太郎、鳥越俊彦、佐藤昇志
    • 学会等名
      第74回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(名古屋市)
    • 年月日
      2015-10-10 – 2015-10-10
  • [学会発表] The human cancer immunopeptidomics for efficient CTL immunotherapy2015

    • 著者名/発表者名
      Vitaly Kochin、金関貴幸、宮本昇、諸岡大地、茂庭慶悟、池内佑太郎、高谷あかり、廣橋良彦、鳥越俊彦、佐藤昇志
    • 学会等名
      第13回日本臨床腫瘍学会学術集会
    • 発表場所
      ロイトン札幌(札幌市)
    • 年月日
      2015-07-16 – 2015-07-18
  • [学会発表] HLA-A24 natural peptidomics on human colon and lung cancer cells2015

    • 著者名/発表者名
      Vitaly Kochin、金関貴幸、諸岡大地、茂庭慶悟、池内佑太郎、鳥越俊彦、佐藤昇志
    • 学会等名
      がん免疫療法・マクロファージ国際会議2015
    • 発表場所
      東京大学伊藤国際学術センター(東京都)
    • 年月日
      2015-07-10 – 2015-07-10

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公開日: 2016-12-27  

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