研究課題/領域番号 |
14F04064
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
官 国清 弘前大学, 北日本新エネルギー研究所, 教授 (90573618)
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研究分担者 |
JAGADALE AJAY DATTU 弘前大学, 北日本新エネルギー研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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キーワード | 電着法 / スーパーキャパシタ / 層状複水酸化物 / 全固体スーパーキャパシタ / 比静電容量 / サイクル安定性 / 電力密度 / エネルギー密度 |
研究実績の概要 |
(1)簡単の電着法を用いてスーパーキャパシタ用Co-Mn層状複水酸化物 (LDH)を被覆したニッケルフォーム電極を創製した。CoMn-LDH合成用前駆体溶液中のCo/Mnのモル比率の調整によりスーパーキャパシタ性能への影響を調べた結果、Co/Mnのモル比率が9:1の場合は0.7 A/ gの電流密度で1062.6 F /gの比静電容量を達し、5000 CDサイクルにわたって96.3%の優れたサイクル安定性も示した。また、CoMn-LDH/ニッケルフォーム電極と活性炭電極と組み合わせた非対称スーパーキャパシタは、84.2%の優れたサイクル寿命、2500 W/ kgの電力密度及び4.4 Wh/kgのエネルギー密度を示した。
(2)簡単の電着法を用いて炭素繊維ヤーンにCoAl-LDHを被覆しスーパーキャパシタ用電極を創製した。2.3 mg/cm2CoAl-LDHのローディング量では1A/gの電流密度で634.3 F/gの最大比静電容量を達成することが見出された。また、CoAl-LDH@炭素繊維ヤーンで構成した柔軟な全固体スーパーキャパシタは優れた単位面積比静電容量(1.6 mWh.cm-3)、4000回の定電流充放電サイクルで優れた94%のサイクル安定性を示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
H27は新たな電着法を開発し、層状複水酸化物 (LDH)を電極基板に被覆することに成功した。得られた電極は優れた比静電容量、サイクル寿命、電力密度及エネルギー密度を示した。また、柔軟な全固体スーパーキャパシタを創製し、優れた充放電サイクル特性を示した。
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今後の研究の推進方策 |
より高いエネルギー密度と電力密度を達成するために、これまで開発した電極材料を最適化する。
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