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2016 年度 実績報告書

バングラデシュのイネに対するオゾンと塩ストレスの複合影響

研究課題

研究課題/領域番号 14F04073
研究機関東京農工大学

研究代表者

伊豆田 猛  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20212946)

研究分担者 AKHTAR NAHID  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワードイネ / オゾン / 塩ストレス / 複合影響
研究実績の概要

バングラデシュのイネ2品種(BR47およびBR58)の止葉のRuBPカルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ(Rubisco)の活性、活性酸素消去系酵素の活性および抗酸化物質の濃度に対するオゾンと塩ストレスの単独および複合影響を調べた。
両品種の止葉のRubisco活性は、オゾンによって有意に低下した。これに対して、塩ストレスは、両品種の止葉のRubisco活性に有意な影響を与えなかった。また、止葉のRubisco活性に、オゾン、塩ストレスおよび品種の有意な交互作用は認められなかった。
オゾンによって両品種の止葉のカタラーゼ活性は有意に低下したが、アスコルビン酸ペルオキシダーゼ活性とグルタチオンリダクターゼ活性は有意に増加した。塩ストレスによって、両品種の止葉のスーパーオキシドディスムターゼ活性とモノデドロアスコルビン酸レダクターゼ活性は有意に増加したが、デヒドロアスコルビン酸レダクターゼ活性は有意に低下した。また、両品種の止葉のスーパーオキシドディスムターゼ活性とモノデドロアスコルビン酸レダクターゼ活性にオゾンと塩ストレスの有意な交互作用が認められ、オゾン暴露条件下では塩ストレスによる両酵素の活性の増加程度が著しくなった。なお、止葉の活性酸素消去系酵素の活性に、オゾン、塩ストレスおよび品種の有意な交互作用は認められなかった。
オゾンは、両品種の止葉のアスコルビン酸濃度とグルタチオン濃度に有意な影響を与えなかった。これに対して、塩ストレスは両品種の止葉のアスコルビン酸濃度を有意に増加させた。また、両品種の止葉のアスコルビン酸濃度にオゾンと塩ストレスの有意な交互作用が認められ、オゾン暴露条件下において塩ストレスによるアスコルビン酸濃度の増加程度が著しくなった。なお、止葉のアスコルビン酸濃度とグルタチオン濃度に、オゾン、塩ストレスおよび品種の有意な交互作用は認められなかった。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] BSMRAU(Bangladesh)

    • 国名
      バングラデシュ
    • 外国機関名
      BSMRAU
  • [雑誌論文] 植物に対するオゾン、酸性降下物及びエアロゾルの影響に関する研究2016

    • 著者名/発表者名
      伊豆田 猛
    • 雑誌名

      大気環境学会誌

      巻: 51 ページ: 85-96

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 大気環境問題とそれらの植物影響について2016

    • 著者名/発表者名
      伊豆田 猛
    • 学会等名
      府中市環境保全活動センター事業(府中かんきょう塾2016)
    • 発表場所
      東京農工大学(東京都府中市)
    • 年月日
      2016-10-08 – 2016-10-08
    • 招待講演
  • [学会発表] 地球のお医者さんに学ぶ, 植物に対する環境ストレスの影響2016

    • 著者名/発表者名
      伊豆田 猛
    • 学会等名
      東京都公園協会 緑と水の市民カレッジ
    • 発表場所
      東京都公園協会 緑と水の市民カレッジ(東京都千代田区)
    • 年月日
      2016-10-01 – 2016-10-01
    • 招待講演
  • [備考] 東京農工大学 伊豆田研究室

    • URL

      http://web.tuat.ac.jp/~negitoro/

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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