研究課題
2000年にAhlswede等が発表したネットワーク符号化は、従来の蓄積転送型ネットワークとは異なりネットワーク単位での符号化を設計することにより、データ転送速度の限界値突破や符号化計算量の削減が可能となる画期的な方法である。本研究課題では、ビザンチン攻撃に対して安全なネットワーク符号化を考察し、準同型を有するメッセージ認証符号などを利用した方式の安全性を評価することを目標としている。今年度は、IoTディバス向けの準同型メッセージ認証符号を考察し、スマートグリット向けの高速認証方式を提案した。スマートメータと隣接ゲートウェイ間の安全な2者間通信が可能であることを証明し、既存方式と比較して通信量を大幅に削減できる方式となる。本成果はジャーナル論文誌IEEE Sensors Journal に掲載された。次に、IoT向けのポスト量子暗号の最新動向に関するサーベイ論文をIEEE Communications Magazineで発表した。現在利用されている暗号に対する量子計算機の影響について述べた後に、量子計算機に対して耐性のある暗号方式とそれらのIoTディバイスでの実装状況を概説した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
IEEE Communications Magazine
巻: vol.55, no.2 ページ: 116-120
10.1109/MCOM.2017.1600522CM
IEEE Sensors Journal
巻: vol. 16, no. 3 ページ: 836-842
10.1109/JSEN.2015.2489258
http://imi.kyushu-u.ac.jp/~takagi/