研究課題/領域番号 |
14F04370
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
真野 明 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (50111258)
|
研究分担者 |
MOYA QUIROGA Vladimir 東北大学, 災害科学国際研究所, 外国人特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2017-03-31
|
キーワード | アマゾン川流域 / 洪水氾濫 / HEC-RAS |
研究実績の概要 |
本研究はボリビアアマゾン川流域において、地球温暖化と流域開発に伴う洪水リスクの評価を行うことを目的としたものである。この流域は、多くの開発途上国に共通した特徴として、気象や水象など洪水現象に関してあまり観測が行われていないことがあげられ、このような流域で、衛星による地球規模の観測や、GCMに代表されるような地球規模での数値シミュレーション結果を使って、精度の高い現象再現や将来予測を行う技術開発を行うところに、新規性と有用性、普遍性がある。 データ収集:72観測所の降雨時系列、流量時系列、水位時系列を収集した。また土地利用地図、地質図、リモートセンシングによる浸水域を収集し分析した。さらに1998年から2012年までの人口統計データを集め分析した。 水理学的シミュレーションモデルのセットアップ:1次元および2次元のモデルを準備し、2014年に発生した最大規模の洪水氾濫にたいしてキャリブレーションを行った。それらの成果は論文にまとめて、国際学会で3つの発表を行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究を開始して、約半年であるが、すでに多くの成果が出ており、下記研究実績概要に記載したように、国際学会に3篇の論文を投稿し、いずれも査読の結果採択されている。
|
今後の研究の推進方策 |
大気海洋結合循環モデルGCM)の結果を用いて、50年後および100年後の気候条件でアマゾン流域の洪水氾濫リスクがどのように変化するか予測を行う。またアマゾン流域は開発が急速に行われており、土地利用の変化が、洪水氾濫リスクに及ぼす影響についてもデータを集め解析する。
|