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2015 年度 実績報告書

1930年代のP.C.L.映画における歴史、モダニズム、大衆文化性と社会批判

研究課題

研究課題/領域番号 14F04749
研究機関明治学院大学

研究代表者

DOMENIG Roland  明治学院大学, 文学部, 准教授 (20711930)

研究分担者 NORDSTROM JOHAN  明治学院大学, 文学部, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワードP・C・L / 映画プロデューサー / 渾大防五郎 / トーキ一映画
研究実績の概要

本研究は戦前の東京を拠点とした「映画製作所P・C・L」の発展について、平成27年3月から平成28年3月までの12ヶ月間に行った研究実績の概要は以下である。
*キュレーターとして東京国立近代美術館ーフィルムセンターとコラボレーションして、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に日本初期サウンド映画のプログラムを企画し、紹介しに行った。*日本映画の初期トーキ一時代、映画製作所P・C・Lが製作した映画における音と音楽のスタイルについて3月にケンブリッジ大学で発表した。*1930年代の日本における映像と電子サウンド文化の選集のため、明治学院大学で国際セミナーを立ち上げた。*海外出版社Amsterdam University Pressの論集「The Culture of the Sound Image in Prewar Japan」を共同編集とP・C・L製作のサウンドに関する主な調査結果を論文として掲載した。(アクセプト済み)*P・C・Lが1930年代半ばから日本映画界の製作制度、いわゆる映画プロダクション・システムにどのような影響を与えたかを調査研究した。特にP・C・Lのプロデューサー森岩雄と渾大防五郎の役割を考察して、論文を海外出版社Wiley Blackwellの論集A Companion to Japanese Cinemaに掲載した。(アクセプト済み)
この映画プロダクション・システムとP・C・Lの映画製作制度に研究対象を絞るため、P・C・L映画がどのように都会を描写したか、とりわけ木村荘十二監督作品からの考察は平成28年度から着手することにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

*映画プロデューサー渾大防五郎の映画製作所P・C・Lでの役割に関する研究が万事計画通りに進んだが、1930年代の映画プロデューサーという歴史的意義のある役割を明らかにすることも重要になる。その研究、いわゆるP・C・Lが1930年代半ばから日本映画界の製作制度にどのような影響を与えたか研究を本格的に始め、アーカイブ資料を集めて、論文に纏めた。
*1930年代の日本における映像と電子サウンド文化を理解するため、当時であった「サウンド版」映画についてのスタイルと日本映画史の中の役割を明らかにすることも重要になる。

今後の研究の推進方策

平成28年3月から平成28年10月までの残る5ヶ月間に「サウンド版」映画についてのスタイルと日本映画史の中の役割を明らかにするつもりである。
この研究の結果は、論文を海外出版社Routledgeの論集A Handbook of Japanese Cinema (Joanne Bernardi and Shota T. Ogawa, editors)に掲載する。(アクセプト済み)
*6月ボローニャ復元映画祭への参加。
*10月ポルデノーネ無声映画祭への参加。

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公開日: 2016-12-27  

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