研究実績の概要 |
研究実績は,以下の2点に集約される.(1)結晶成長における転位現象に現れる転位曲線の追跡と曲線同士が衝突したときの数学的な位相変化に対応する数値的処理(2)異なる色彩強度をもつオブジェクトの輪郭を抽出する画像輪郭抽出法の開発
(1)について,転位曲線が障害物に沿って変形する厳密解を構成し,転位曲線が衝突する場合は,アポステリオリな数値的処理を提案した.衝突が起こってから処理をするので,衝突するか否かのぎりぎりの判定をする必要がない点がアポステリオリ処理であり,その点が新しい.研究結果は,以下の論文に掲載された:P. Pau\v{s} and S. Yazaki, "Exact solution for dislocation bowing and a posteriori numerical technique for dislocation touching-splitting", JSIAM Letters 7 (2015.9.5) 57--60.
(2)について,対象物がカラーの場合について,CIEの色彩距離を用いて,輪郭抽出方法を提案した.研究結果は,現在投稿準備中であるが,研究代表者による講演にて,研究結果が発表された:S. Yazaki, ``A direct approach to image segmentation'', Session organizer: Fluid flow, transport phenomena and free boundary problems in complex geometries - Hele-Shaw flow and image segmentation, Algoritmy 2016 at Podbanske (2016.3.15).
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