研究課題
印刷物などへの不可視情報の埋植技術として利用されている蛍光性インキの高度化を目指し、キラル化による情報埋植方法と円偏光発光による読み出し手段の確立に取り組んだ。その結果、長鎖アルキル基を導入したキラル発光性分子において特徴的な超分子ワイヤーおよび超微粒子の形成を見出し、さらにその構造に応じて異なる円偏光発光度を確認した。さらに分子構造や溶媒組成を精密に制御することにより、両者の作り分けに成功した。これにより、超分子構造間における円偏光発光の差がエキシトンカップリングによる増強効果の差によるものと推定し、エキシトンカップリングによる円偏光発光増強効果を明らかにした。さらに円偏光発光ユニットにフォトクロミック分子ユニットを導入することで光によってパターン形成が可能な円偏光発光材料の開発に成功した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Chemical Communications
巻: 2016 ページ: 1,1
10.1039/c6cc01277a
ANGEWANDTE CHEMIE-INTERNATIONAL EDITION
巻: 54 ページ: 5943-5947
10.1002/anie.201500292