研究課題/領域番号 |
14GS0115
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研究種目 |
学術創成研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松浦 好治 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40104830)
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研究分担者 |
菅原 郁夫 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90162859)
加賀山 茂 明治学院大学, 法科・大学院, 教授 (20169379)
角田 篤泰 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (80292001)
池田 輝政 名城大学, 教育学部, 教授 (90117060)
梶田 将司 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (30273296)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2006
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キーワード | 法学教育 / コンピュータ / IT / ロースクール / 実務技能 / 同輩評価 / シラバスシステム / ネットワーク |
研究概要 |
法学教育自体の研究は、日本では未開拓の分野である。それは、日本の法学部が長く法曹養成を主要な任務としてこなかったからだ。しかし、法科大学院の発足に伴い、法曹技能の基礎を短期間で効率的に教育行うことが急務となった。 そのため、本研究は、法律専門家養成用の高度な学習環境の開発研究を行った。その基礎コンセプトは、法学教育の統合的システムの開発である。そのシステムは、3つの主要部分から構成されている。第一は、法学理論教育のための、ツールAPRS(Anonymous Peer Review System)である。これは、学生が提出レポートを相互に評価し匿名で投票するものである。第二は、法学実務技能教育のためのツールDRS((Digital Recording Studio))ならびにSTICS(STream Indexing and Commenting System)である。これは、学生の法曹実務実習映像を記録し、それに対してコメントを付することによって効果的なフィードバックを行うことを可能にするものである。第三は、NLS(Nagoya Law School)シラバスシステムである。これは、名前の通り・、シラバスをインターネットで閲覧可能にする機能を持つが、全科目の基礎情報や教材を網羅的に蓄積する一方、前二者のプラットフォームとしての役割を持っている。 そして、本研究は、単に実用的な課題に答えるだけのものではない。本研究が開発したシステムは、法学教育に関するデータの蓄積と分析のためにも役立つものであり、今後の法学教育理論研究の基礎を築くことを可能にするものである。
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