本研究では、球技の時空間マルチスケールな集団行動を明らかにすることを目的に、当該年度は2つの研究について成果をまとめた。 (1)まず球技の5対5の測定データを分析し、守備チームに危機が起こった際の、守備選手の階層的な役割の切替と重複を明らかにし、この研究が国際誌に受理された。 (2)次に上記の評価システムの評価値と現場のコーチの評価を主観的評価尺度を用いて妥当性を検証した結果、両者は異なっていた。そこで選手位置から計算された新たな特徴量から、現場のコーチの主観的評価を予測する機械学習モデルを中心においた、チームプレーの自動評価システムを構築し、特許出願を行った。
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