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2015 年度 実績報告書

繊毛/鞭毛内腕ダイニンの規則的周期性を規定する因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 14J00436
研究機関大阪大学

研究代表者

山本 遼介  大阪大学, 理学研究科, 助教

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
キーワード繊毛 / 内腕ダイニン / pf23 / 周期性
研究実績の概要

昨年度に引き続いて、繊毛内腕ダイニンの規則的周期性形成の機構を探るため、クラミドモナスの既知変異株で最も内腕ダイニン欠損が大きいと考えられる変異株(pf23株)の解析を行った。第1に、pf23株での内腕ダイニンの欠損種を半定量的に決定するため、昨年度より引き続き質量分析計を用いたSpectral Counting法により、pf23株繊毛ダイニン存在量を野生型と比較した。現在までの報告とは異なり、pf23株はaからgまで存在する7種のメジャー内腕ダイニン種のうち、ダイニン種aを除く6種のダイニン種が野生型の20%以下にまで減少していることが明らかになった。第2に、pf23株の原因タンパク質であるPF23pの機能ドメインについて解析を行った。PF23pの全長cDNAの配列決定により、PF23pはN末端側にCS domainを、C末端側に5つのTPR motifを持つタンパク質であることが明らかになった。特定の変異株の解析から、PF23pのC末端側の2つのTPR motifはPF23pの機能に必須では無いことが示唆された。第3に、PF23pの細胞質内での相互作用相手を決定するために、HAタグ付きPF23pを発現するpf23株レスキュー株を用いて細胞質の免疫沈降実験を行った。結果として、複数のFAP(Flagellar Associated Protein)やHeat Shock Protein等、興味深い相互作用相手の候補が同定された。第4に、クライオ電子顕微鏡法を用いてpf23株軸糸の3次元再構成を行った。Spectral Counting法を用いて測定された各種ダイニンの繊毛内存在量結果を支持するように、ダイニン種aのdensityだけが再構成像から明確に確認できた。現在、これらの結果を投稿論文として纏めている。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Emory University(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Emory University
  • [国際共同研究] Paul Scherrer Institute(Switzerland)

    • 国名
      スイス
    • 外国機関名
      Paul Scherrer Institute
  • [学会発表] Chlamydomonas PF23p is essential for cytoplasmic pre-assembly of a subset of ciliary inner arm dyneins.2016

    • 著者名/発表者名
      山本遼介
    • 学会等名
      大阪大学 理学部・理学研究科 第8回理学研究フォーラム/第4回研究交流セミナー
    • 発表場所
      大阪大学 豊中キャンパス
    • 年月日
      2016-03-11

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公開日: 2016-12-27   更新日: 2022-02-03  

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