研究課題
本研究はミトコンドリア病における組織特異性の成立機構を解明すること、およびmtDNA突然変異の病原性発揮が個体発生や細胞分化に与える影響と、その機構を理解することを目的としている。本年度の研究実施状況は以下のとおりである。1)病原性突然変異型mtDNAの蓄積に対する応答が速筋-遅筋間で異なること、また、生化学的解析の結果から、これらの応答がmtDNA変異の病原性発揮の閾値と相関することを確認した。2) ミトコンドリア病モデルマウス個体への薬剤投与による各シグナル経路の阻害によって、これらの経路がmtDNA変異の病原性発揮の閾値の制御に関与していることを確かめた。以上の結果から、骨格筋におけるミトコンドリア病の組織特異性の成立機構が明らかとなった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)
Scientific Reports
巻: 5 ページ: 10434
10.1038/srep10434.
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 463 ページ: 1021-1027
10.1016/j.bbrc.2015.06.052.
巻: 467 ページ: 1097-1102
10.1016/j.bbrc.2015.09.072.