”単層カーボンナノチューブ(SWCNT)立体ナノ構造体のレーザーナノプロセッシング”という研究課題に取り組み、SWCNTの配向方向を3次元に制御する方法を確立した。Optics+Photonicsや応物学会といった国内外の学会で発表し、研究者から高い評価を得た。また、直径数百nmの架橋PMMAの細線からなるコイルバネを2光子加工法で成形した。原子間力顕微鏡で作製したバネを圧縮し、サブミクロンサイズのバネがフックの法則に従うことを明らかにした。さらに、ポリマーの剛性率がワイヤー径が小さくなるにつれて増大することを示した。偏光顕微ラマン分光の結果から、剛性率のサイズ依存性がポリマー分子の配向に起因している可能性を示した。基板に接地していない自立したナノサイズのポリマーの物性を測定する手法として、2光子加工法が有効であることを示した。本研究で得られた成果をまとめ、筆頭著者として"Size dependent nanomechanics of coil spring shaped polymer nanowires "と題して学術誌Scientific Reportsで発表した。また本成果を国際会議Nanophotonics in Asia 2015でポスター発表した際には高い評価を得てポスター賞を受賞した。
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