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2015 年度 実績報告書

リソソームのターンオーバーと数に関する制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 14J01145
研究機関大阪大学

研究代表者

大友 孝信  大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
キーワードオートファジー / リソソーム蓄積病
研究実績の概要

本年度はリソソーム機能とオートファジーの関連に関して解析を進めた。オートファジーに関連する遺伝子として同定されたEPG5(Vici症候群の原因遺伝子)に注目し、患者細胞を用いてオートファジーの解析を行った。患者細胞ではオートファジー機能の低下は既報のモデルマウスやノックダウンの報告に比べると非常に軽度であった。非常に興味深い事に、オートファジー経路に異常が出ている一方でエンドサイトーシス経路には全く異常を認めなかった。さらにノックダウン細胞を用いて同様の実験を行い、同様の結果を得た。これは既報と異なる結果であった。オートファジー分解系のどの部分に障害があるかを検討したところ、オートファゴソームの形成やリソソームとの融合には異常を認めなかったが、融合後のオートリソソームの分解に障害があった。リソソーム酵素は保たれているもののリソソームの酸性化が障害されている事が分かった。従ってオートファジーに異常によってリソソーム機能が影響を受けている可能性が示唆される。今後CRISPR/Cas9を用いたノックアウト細胞を樹立し解析を進める予定である。今後リソソーム機能を解析し、オートファジーがリソソーム機能に与える影響を検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度(2年目)はオートファジーの欠損細胞を用いた解析(当初では3年目の計画)を先に行ったためリソソーム側の評価についてはまだであるが、それは次年度に行う予定である。

今後の研究の推進方策

当初の計画どおり、引き続きリソソーム機能の評価とオートファジーの関連について解析を進めていく。

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公開日: 2016-12-27  

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