現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
系外惑星のバイオマーカーとして注目されている光合成を第一原理に基づいて調べた。特に, 系外惑星の光のスペクトルと光合成の光捕集機構との相関を, 色素の種類や配置を変えた量子化学計算によって調べ, 博士論文としてまとめた。この研究は, 世界的に見ても独創的であり, 得られた成果のいくつかは既に学術雑誌論文としても発表されている。また, 関係する学会や研究会においても, 積極的に成果発表を行い, 生命科学, 宇宙物理, 惑星科学の広い分野の研究者と研究交流をもった。今後,これまでの実績を基に,量子化学のスキルを活かすことで,計算宇宙生命科学のさらなる発展が期待できる。
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