現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究目的にそって実験に取り組み、現在までに4つの環化反応(1.環状スルホニルケチミンと1,3-ジエンの環化、2.環状アシルケチミンと1,3-ジエンの環化、3.芳香族アルジミンと1,3-ジエンの環化、4.サリチルイミンと1,3-ジエンの環化)を開発した。そのうちの2つについてはキラルジエン配位子を用いて不斉反応への展開も行っている。また環化反応の研究で得られた知見をもとに3つのヒドロアリール化反応(5.含窒素芳香族化学物を用いたビニルエーテルのヒドロアリール化、6.芳香族アミドを用いたビニルエーテルのヒドロアリール化、7.含窒素芳香族化学物を用いたアリルエーテルのヒドロアリール化)を開発した。さらに、キラルジエン配位子やキラルビスホスフィン配位子を用いて不斉反応も行った。1-6の研究成果は学術雑誌に掲載されている。また7の研究成果は日本化学会第96春季年会にて口頭発表した。以上、現在までの研究において、期待通りの研究の進展がみられたものと評価する。
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