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2015 年度 実績報告書

サプライヤーシステム変化に対応するサプライヤーの戦略

研究課題

研究課題/領域番号 14J01642
研究機関東京大学

研究代表者

宋 元旭  東京大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
キーワードサプライヤーシステム / 戦略 / 企業間取引
研究実績の概要

今年は研究課題である「サプライヤーシステム変化に対応するサプライヤーの戦略」に沿って、以下の3つの研究を行いました。
まず、私のテーマと深く関わる組織間関係論の中で重要理論の1つである資源依存パースペクティブに関する先行研究の解説論文を書きました。そこでは資源依存パースペクティブを用いた実証研究を取り上げ、資源依存パースペクティブの独立変数と従属変数が定まっていないため、実証研究と体系的な研究が少ないことを指摘しました。
また、グローバルサプライヤーとしてソリューションビジネスを展開するA社を対象にケース分析を行いました。素材を取り扱うA社は2次または3次サプライヤーに位置するため、最終商品を生産するメーカーとの接点が少なく、ニーズ情報や業界のトレンドを把握することが難しい状況でありました。そこで、A社はソリューション提案を専門とする組織を立ち上げることで、重要メーカーや業界トレンドをリードする顧客との接点ができました。この組織はAllen(1977)が提唱したゲートキーパーの役割を果たしていると私は解釈しました。
最後に製品開発における長期安定的取引とオープンソースコミュニティの影響について定量分析を行いました。既存研究では、メーカーとサプライヤー間の長期安定的な関係と企業間のオープンソースコミュニティが製品開発に効果を持つと指摘されていました。そこで、私は携帯電話端末を対象にデータを集め、長期安定的な取引とオープンソースコミュニティのうち、どれが製品開発により効果的かを実証しました。分析結果、長期安定的な関係およびメーカーのオープンソース貢献度が製品開発の期間を短くすることが確認されました。しかし、仮説と異なり、サプライヤーのオープンソース貢献度は開発期間を長くすることも確認されました。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Making gatekeepers in supplier systems: A case for offering customer solutions.2016

    • 著者名/発表者名
      WonWook Song, YoungKyo Suh
    • 雑誌名

      Annals of Business Administrative Science

      巻: 15 ページ: 1-15

    • DOI

      10.7880/abas.0151203a

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 資源依存パースペクティブの自己評価―経営学輪講 Pfeffer (2003)2015

    • 著者名/発表者名
      宋元旭, 趙智賢
    • 雑誌名

      赤門マネジメント・レビュー

      巻: 14 ページ: 629-638

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 製品開発における長期安定的取引とオープンソースコミュニティの影響2016

    • 著者名/発表者名
      宋元旭
    • 学会等名
      組織学会
    • 発表場所
      兵庫県立大学(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2016-06-11 – 2016-06-12
  • [学会発表] Information gathering organization for offering customer solutions2015

    • 著者名/発表者名
      WonWook Song
    • 学会等名
      ABAS Conference
    • 発表場所
      東京大学(東京都文京区)
    • 年月日
      2015-05-25

URL: 

公開日: 2016-12-27  

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