研究課題
本研究では,2016年打ち上げ予定のERG衛星に搭載する,プラズマ波動観測器PWEの機上処理ソフトウェア開発を目標としている.前年度までの検討を踏まえ,本年度は実際の搭載機器への実装・試験作業と,性能評価を行った.PWEのうち20 kHz以下のスペクトル観測を行うOFA(Onboard Frequency Analyzer)では,24時間の連続観測において電磁界の位相情報を含めたデータの取得を目標としている.連続観測においては観測データ処理が規定時間内に毎回収まっていることと,地上への伝送容量が規定を超えないことが強く要求される.前者は,処理手順の検討と複数回に及ぶ検証試験を重ね,サイエンスデータとしての品質を損なわずに目標値を達成していることを確認した.後者は,これまでの衛星観測データを用いた解析を元に,地上へ伝送するデータの形式や分解能を検討し,規定値を満足できている.また,本年度は衛星で観測されたサイエンスデータの蓄積および解析環境の整備にも着手できた.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 5件、 招待講演 2件)
Geophysical Research Letters
巻: 43 ページ: 28-34
10.1002/2015GL066893