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2015 年度 実績報告書

エクソソームのがん細胞指向性解析に基づく高選択的薬物送達法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14J02568
研究機関京都薬科大学

研究代表者

戸田 侑紀  京都薬科大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
キーワードエクソソーム / エンドサイトーシス / 皮下腫瘤モデル
研究実績の概要

申請者は、glioblastoma (U251) より分泌されるエクソソーム (U251exo) が正常細胞であるastrocyteによりも分泌元のがん細胞へ効率的に移行し、その現象がエクソソーム表面のタンパク質に依存したものではないことを前年度の研究において明らかにした。本年度では、U251exoにみられるがん細胞指向性の詳細なメカニズムの解明を目指した。また、本エクソソームの薬物送達能を評価するための、担がんモデルマウスの作製を行った。
まず、アクチンの重合阻害剤であるcytochalasin DをU251に処置し、エクソソームの取り込みが変化するかどうかを検証した。薬物を前処置した細胞では、U251exoの取り込みが顕著に抑制されることが示された。このことから、U251exoの細胞内取り込みにおいて、エンドサイトーシスが主に関与していることが示唆された。
次に、エクソソームおよびその分子構成を最適化したリポソームの薬物送達能を評価するために、分泌元細胞であるU251をBalb/cヌードマウスの皮下に移植したモデルの作製を行った。Balb/cヌードマウスにU251luc 50,000–10,000,000 cellsを皮下投与し、腫瘍の生着および成長をin vivo imaging systemにより経時的に評価した。その結果、移植から5日目の時点で強い発光が確認された。以上より、がん細胞指向性を示すエクソソームやそれを基に作製したリポソームの個体レベルでの有効性を評価するための系の確立に成功した。
これらの研究成果について、申請者はThe 4th International Symposium of Training Plan for Oncology Professionalsで口述発表を行い、MERIT AWARDを受賞した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Daphnetin inhibits invasion and migration of LM8 murine osteosarcoma cells by decreasing RhoA and Cdc42 expression.2016

    • 著者名/発表者名
      Fukuda H., Nakamura S., Chisaki Y., Takada T., Toda Y., Murata H., Itoh K., Yano Y., Takata K., Ashihara E.
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 471 ページ: 63-67

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2016.01.179.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] The Challenge to Cancer-Targeting using Exosomes.2016

    • 著者名/発表者名
      Yuki Toda, Kenichi Akaji, and Eishi Ashihara.
    • 学会等名
      4th International Symposium of Training Plan for Oncology Professionals
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2016-02-27 – 2016-02-28
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2016-12-27  

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