この1年間はA-タイプラミンnull変異体で見られたShort stopタンパク質により形成される細胞骨格の構造異常に関して、原因を明らかにするためShort stopタンパク質の変異遺伝子を用い解析を進めた。Short stopタンパク質の既に知られている機能ドメインを欠失させた変異遺伝子を用いて、核および核膜との相互作用を解析し、核膜と相互作用するShort stopドメインについて知見を得、研究を進展させた。既にラミンのtailドメインが重要であることは見出しているので、筋肉組織の構造維持に関して今後細胞骨格、核骨格の両側面からの解析が可能になった。また、ラミンのtailドメイン内に遺伝子発現の制御に関して抑制的に寄与しているドメインがあることも明らかにし、業績を上げた。
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