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2015 年度 実績報告書

エナメル上皮腫による骨破壊に関わる分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 14J03262
研究機関鹿児島大学

研究代表者

渕上 貴央  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
キーワード口腔外科 / 歯原性腫瘍 / エナメル上皮腫
研究実績の概要

本年度は腫瘍細胞と間質細胞との相互作用がエナメル上皮腫の骨破壊や浸潤能に及ぼす影響についてより詳細な情報を得るための研究を行い、エナメル上皮腫の分泌するIL-1αはオートクライン的に働き、腫瘍細胞のMMP(マトリクスメタロプロテイナーゼ)-9の分泌制御に大きく関わっていることを見出した。MMPは骨基質であるⅠ型コラーゲンを消化し、骨浸潤に深く関わると考えられる。さらに、エナメル上皮腫細胞株AM-1,AM-3を加圧環境下で培養するとMMP-9の発現が著明に亢進することが明らかとなった。さらに、線維芽細胞の存在下ではAM-1,AM-3はIL-1αの発現を著明に亢進し、腫瘍細胞自身のMMP-9発現をより亢進させることを見出した。以上の内容は現在投稿準備中である。
また、エナメル上皮腫の腫瘍細胞と間質細胞の相互作用が本腫瘍の浸潤発育様式にどのような影響を及ぼすかについて評価するために、Double-Layered コラーゲンゲル 半球培養法(DL-CGH法)による三次元培養実験の構築を行った。DL-CGH法は真庭らによって報告された三次元培養法であり(Cell Commun Adhes, 2007)、集団的な細胞浸潤を評価するのに優れた方法である。我々は、AM-1およびAM-3に緑色蛍光蛋白質(GFP)を、線維芽細胞株HFF-2に赤色蛍光蛋白質(DsRED)を遺伝子導入し、DL-CGH法で共培養することで、腫瘍細胞と間質細胞の相互作用が腫瘍細胞の集団的な動態にどのような影響を与えるのかについて評価することを可能とした。予備実験では、線維芽細胞の存在下ではAM-1,AM-3は細胞が細胞接着を保ったまま集団的に浸潤突起を多数形成し、より顕著な浸潤形態を示すことが分かった。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2016-12-27  

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