現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
これまで、TADF発光材料を有する分子をOLEDの発光材料として応用する研究を進めてきた。その結果、ΔEST が小さい化合物ほど、TADFの発光寿命が短く、T1状態の寿命が短いことがわかった。これらのTADF材料を発光材料として用いた有機EL素子は、アクセプターの違いにより緑色からオレンジ色のEL発光を示した (J. Lee et al. Journal of Materials Chemistry C, 2015, 3, 2175-2181)。さらに、オリジナルな新規発光材料の創出を目指して、理論化学手法を利用した分子設計、材料の合成・精製に加えて、光学的な基礎物性評価まで幅広く行い、有機EL素子への応用展開を進めることができた。本研究課題を十分に遂行できていると判断する。
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